なぜ欧米人に肥満が多いのか
2019年10月04日
世界的に見て、日本の食生活というのはとても理想的であり、健康的な食事が摂れているといわれています。
野菜なども適度に使いながら、あっさりとした和食を食べることで、太りにくい食生活であるとも思われています。
しかし、近年食の欧風化が進み、油を多く使っている食事やこってりしたものなどを摂るようになっているのです。
ですから、エネルギーバランスも崩れつつあり、生活習慣病になる人も増えているのです。
欧米人の食生活を見てみると、肉類や油分などを多く摂取したり、そういった料理法になっていたり、食事の量自体が多いなど、肥満につながりやすいことがわかります。
ですから、肥満の治療をしなければならない人もかなり多いのです。
そこで、話題になっているのが、オルリスタットという脂肪分の吸収を阻害する成分の含まれたダイエットピルの服用というダイエット方法です。
これは痩せ薬を飲み続けるだけであり、欧米の食事に多いとされる油も体外に排出してくれるものなのです。
実際にオルリスタットが含まれているゼニカルというロシュ社から出ている薬の効果は実証されており、アメリカのFDAで認可されているのです。
その仕組みとしては、オルリスタットが脂肪を分解する酵素であるリパーゼに作用して、腸での脂肪の吸収を30%阻害することができるというわけです。
余分な油は便と一緒に体外に排出されるので、目で見て効果を実感できるのです。
肥満の治療薬としても世界的に有名であり、その効果も絶大であることなどからも、油分や脂分を多くとりがちな食事スタイルである欧米人にとっても、痩せることができる薬がかなり頼りになるものとして捉えられているのです。